竜王リハビリテーション病院では日本臨床心理研究所(主宰 松井紀和先生)との連携により、昭和58年から音楽療法をリハビリテーションの一環として全国に先駆けて実践してきました。
※音楽療法とは、音楽の持つ医学的、生理的、心理的、社会的働きを障害者、高齢者の心身の回復、生活の質の向上に向けて、意図的、計画的に活用して行われる治療法です。
当院では言語に障害を持った患者様や身体に麻痺のある患者様、認知症の患者様等を対象とし、週に1回、音楽療法の時間を設けて行なっています。毎回30名くらいの方が参加されており、楽しみにされています。 |
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音楽を通して様々な話題に話は広がっていきます。歌が作られた時代背景、その土地の話題、歌手、昔の記憶... 音楽療法士は、沢山の問いかけをしつつ、参加者との一体感を高めていきます。 |
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昔懐かしい曲や慣れ親しんだ曲が流れてくると、自然に声が出てくるようになります。また、体も自然とリズムに合わせて動いていくようになります。 |
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音楽療法は患者さんの状態に応じて様々な形で参加が出来るのが特徴です。 このように音楽療法は、情緒の安定や発散といった面での効果もあります。 |
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音楽を聴く、歌を歌うだけではなく、時には体を動かし、表現をしていきます。頭と身体をバランス良く使うのが、当院の音楽療法の特色です。 音楽の特徴を生かし、また複数の職種が加わることで集団のみではなく、その中の一人一人にも関わっています。 |
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時間の経過とともに参加者の表情も柔らかくなり、笑顔が増えていきます。参加者とスタッフが一緒に楽しむことを大切にし、スタッフも参加者から沢山の元気をもらっています。 |
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音楽は年齢・環境・言葉を選びません。病気によって体が動かしにくくなってしまった方も、言葉がうまく出せない方も、高齢の方も、一緒に楽しめるのが特徴です。笑いや涙を共にすることで、社会性の維持・改善にもつながっています。 |